徳島市の阿波踊り初日の8月12日に幸福の科学連で演舞場に踊り込んだ女優の千眼美子(せんげん・よしこ)さんが徳島新聞のインタビューに応じ、2年連続の参加となった阿波踊りの感想や、公開を10月に控えている最新映画「宇宙の法―黎明(れいめい)編―」の見どころなどを語った。
― 阿波踊り参加は2年連続だ。
自分の中で「去年より上達した姿を見せるぞ」と気持ちを引き締めて臨みました。少し気合が入りすぎて1カ所目の演舞場では表情が真剣だったので、2カ所目は笑顔で踊りたいです。
― 演舞場の雰囲気は。
相変わらずすごく活気にあふれていてとても楽しいですね。桟敷席のお客さんたちも開放的な気分で見られているので「美子さ~ん」とか優しい声を掛けていただいてうれしかったです。
― 5月公開の映画「さらば青春、されど青春。」で女優に復帰した。
久しぶりのお芝居で改めて難しさを感じると同時に、伝えたいメッセージや情景があって、それを切り取ってつなげて映画にするというお仕事は、他にはない、とても楽しい仕事だと思いました。
― 同作の主題歌で歌手デビューも果たした。
歌うのは一番好きなことなので「仕事にしたくないです」とずっと言ってきました。生歌でも上手に歌うとか、言葉とメロディーだけで伝えるのは難しいんですけど、やはり好きなのでとても楽しかったです。今後はギターをひきながら歌う曲などにも挑戦したいです。
― 最新作「宇宙の法」はどんな映画か。
3億3000万年前の地球を舞台に、人類のルーツを解き明かすアニメ映画です。いろんな星から地球に来た宇宙人の間で起きる価値観のぶつかり合いや戦闘など、ハラハラドキドキする要素がたくさんあって、21世紀で一番面白い映画だと思っています。
― 自身の役どころは。
初めて「ツンデレ」役に挑戦させていただいています。ザムザという名前で、強い者が弱い者を支配するという価値観を持った星の、宇宙最強の強さを誇る女戦士です。恐れを感じたことがない、めちゃくちゃかっこいい女性です。
― 実写の演技と違う声優の難しさは。
実写は動きや体勢によって自然と発声法が変わるんですが、声の演技はマイクの前に立った状態で、無意識の部分まで意識して全てを作り込んで表現しないといけないところがすごく難しいです。
戦っているから息が切れるとか、傷を負ったから弱った感じで強がりながら話すとか、声の出し方が全然違うんです。役作りの部分は一緒なんですけど、技術的なところが全く違いますね。
― そうした技術面をどう克服したのか。
初めて声優に挑戦させていただいた「龍(りゅう)の歯医者」では、技術的なことが分からない状態で何回もテイクを出してしまいました。その反省から、次に声優に挑戦する時は自分の中で複数の演技パターンを考えて作り込んで臨もうと決めていました。
今回、アフレコ前に映像をいただけたので、それを自宅で見てザムザと同じ体勢をとりながらしゃべってみて、録音した声をボイスレコーダーで聞きながら、どうやったら直立のままで同じ声が出せるかを研究して臨みました。
― 今後の仕事の予定は。
2019年に公開予定の映画「僕の彼女は魔法使い」で主演を務めさせていただいています。こちらは実写なので、安心して臨めました。まだ詳細は公表できないのですが、久しぶりにある役に挑戦しています。
― 徳島県民にメッセージを。
2年連続で徳島の阿波踊りに参加させていただいて、とってもとってもうれしいです。来年もぜひ参加させていただいて、今度こそ男踊りに挑戦したいです。10月12日公開の映画「宇宙の法」は絶対に楽しめる内容になっていますので、ぜひ見に行っていただけたらと思います。