J2徳島ヴォルティスは28日午後6時から鳴門ポカリスエットスタジアムで4位の千葉と対戦する。前節、2試合ぶりの完封負けで21位に沈み、J3との入れ替え戦出場ラインにいる徳島にとっては、相手が強豪だろうともう負けられない。2試合続けて複数得点しているホームで12戦ぶりの勝ち点3を挙げ、巻き返しの第一歩としたい。
「勝ち切るために強い気持ちを持とう」。どれだけ勝利から遠ざかっても次の試合へと気持ちを切り替えるチームは今週、1対1で球際への激しさを見せ、セカンドボールへの執着心をあらわに練習に取り組んだ。古巣との対戦に燃えるDF福元は「一つ勝てれば劇的によくなるはず。何としても勝ち点3をつかみ取る」と意気込む。
3位の昨季はプレーオフ決勝で敗れ、5年ぶりのJ1復帰を逃した千葉。昨季途中に就任した関塚監督が引き続き指揮を執り、現在は9勝6分け4敗(勝ち点33)の成績で、自動昇格ラインの2位を勝ち点3差で追う。堅守からのサイド攻撃や縦パスを起点とした攻撃に定評があり、リーグ4位の27点を挙げている。
徳島としては、サイド攻撃で高い位置を取るSBや、反応良く寄せるボランチの裏のスペースを有効に使いたい。守備網が整う前に素早く切り替えて攻め込めるかが鍵を握る。元日本代表FWの森本への縦パスや、DF中村の精度の高いクロスには警戒が必要だ。
26日に徳島スポーツビレッジで行った紅白戦で切れのいい動きを見せたMF廣瀬智は「陸斗(広瀬)とはいい連係が取れている。しっかり守って相手SBの裏をうまく狙う」と右サイド攻略に意欲を見せる。前節、果敢にゴールを狙ったMF佐々木陽は「自分のシュートだけにこだわらず、仲間にいいパスを出して得点につなげたい」と勝利への貢献を誓った。