徳島県内の2017年の旅券(パスポート)発行件数は1万4583件で、前年を1395件(11%)上回ったことが10日、県のまとめで分かった。増加は2年連続。伸び率は熊本、沖縄両県に次いで全国3番目に大きかった。
 
 年代別では20代が最も多い3168件(前年比2・9%増)で、次いで30代が2059件(6・2%増)。40代2027件(18・7%増)、60代1930件(9・9%増)、50代1861件(12・7%増)と続いている。

 月別では8月が最多の1413件で最少は10月の922件。男女別では女性が7767件(8・2%増)、男性が6816件(13・4%増)となっている。10年間有効な旅券が8487件と58%を占め、5年旅券は6096件だった。

 全国で17年に発行された旅券は前年比5・9%増の395万9468件。福島、鳥取両県を除く45都道府県で増加した。

 県内の旅券発行件数は円安や中国、韓国などとの関係悪化の影響で11年以降5年連続で減少し、16年に増加に転じていた。県国際課によると、景気回復に伴う国際ビジネス需要の回復や格安航空会社(LCC)の路線拡大などが背景にあるとみられる。