J2徳島ヴォルティスは12日午後6時から鳴門ポカリスエットスタジアムで13位の北九州と対戦する。後半戦初戦の前節、14試合ぶりの完封勝ちで白星スタートを切った徳島の次の狙いは今季初の2連勝。3月の前回対戦で完封負けしている相手に雪辱を果たし、勢いをさらに加速させたい。
16戦ぶりに試合開始から4-4-2システムを敷いた前節は左サイドを効果的に崩して先制し、今季初めて前半の得点を守り切った。確かな自信をつかんだチームは中3日で臨む3連戦の最終戦に向け、裏を狙う2トップへの効果的な球出しやクロスからフィニッシュまでの精度を磨いている。FW佐藤は「連戦で勝つには気持ちで負けないことが大事。次も前半から積極的にいく」と闘志をかき立てる。
北九州は現在、9勝2分け11敗(勝ち点29)。22戦で29ゴールはリーグ5位。小松と原のFW陣はそれぞれ8得点で同4位タイと得点力が高い。ボールをつなぎながら縦パスを起点に速攻を仕掛けるのがスタイル。しかし、34失点はリーグで2番目に多く、ここ4試合は白星がない。
徳島としては、セカンドボールを粘り強く拾ってパスを回し、引いて守る相手を自陣に誘い出せるかがポイント。中央やサイドにできたスペースを有効に使い、高い位置を取る守備陣の裏を取りたい。精度の高いボールを供給するボランチには早めのプレスで攻撃の芽を摘む必要がある。
10日に行われた徳島スポーツビレッジでの紅白戦でいい動きを見せた左サイドハーフの大崎は「2トップをサポートできるよう中に入ってプレーし、相手の背後も狙いたい」と気合十分。前節の守備に手応えをつかむ福元は「うまくカバーし合って分厚い守りを見せられた。次も粘り負けないようしっかりやる」と2試合連続の完封勝利を誓う。前半戦15位から巻き返してJ1昇格を果たした2年前の再現へ、ここからは連勝街道を突き進む。