徳島インディゴソックスは17日、JAバンク徳島スタジアムで香川に7―6で勝ち、2013年以来の8連勝を達成した。通算成績は9勝1敗2分けで、首位を快走。2位愛媛が高知と0―0で引き分けたため、ゲーム差は4に広がった。

◆徳島―香川3回戦(徳島3勝、264人)
 香川 000 001 230 6
 徳島 041 010 10 × 7
 
 【勝】三木田9試合2勝

 移籍後初先発を5回無失点で勝利した三木田=JAバンク徳島スタジアム

 【S】相沢20試合1勝5敗5S
 【敗】東風平1試合1敗
  ▽本塁打=笠原1号<1>、白方2号<2>(以上香)
 
 【評】徳島が中盤までにリードを奪い、香川の追い上げを振り切った。二回一死から三国が内野安打で出塁し、谷田の左中間二塁打で1点を先取。その後も球斗、岸の適時二塁打と福田の左犠飛で計4点を奪った。三回に三国の中犠飛で加点し、五、七回にも福田の安打を足掛かりに得点した。先発の三木田は5回無失点。中継ぎ陣が香川打線につかまり、1点差に詰め寄られたが、抑えの相沢が反撃を断った。

 徳島・石井監督 先発ローテーションの谷間だったが、三木田がいい投球をしてくれた。野手陣も忍耐強くなり、打席での自分の役割をしっかり理解してくれている。

 香川・西田監督 けが人が多い中、出た選手は力を出してくれている。徳島で新しい挑戦を始めた三木田投手は頑張ってほしい。次回の投球を楽しみにしている。

 

三木田、古巣に勝利

 後期、勢いに乗る徳島に新戦力が加わった。香川から加入したばかりの三木田が先発し5回無失点の好投。夏場の連戦で先発陣の台所事情が苦しい中、期待に応えた。

 香川では中継ぎ起用が多く、先発は昨年4月以来。「考えすぎて力が入らないように心掛けた」。女房役の垂井捕手や野手陣を信頼して投げた。一回以外は走者を背負いながらも、ストライク先行で変化球を低めに集めて要所を締めた。

 北海道大出身の異色の経歴を持ち、日本野球機構(NPB)入りを目指す。今季を勝負の1年と位置付け、シーズン途中にもかかわらず移籍を決断した。徳島は投手陣のトレーニング環境が充実し、近年NPBへ投手を送り込んでいるからだ。

 四死球で走者を出してしまったことを反省点に挙げる。「先発か中継ぎかは分からないが、一つでもアウトを取ることに集中したい」。徳島で再スタートを切った左腕が力強く語った。