J2徳島ヴォルティスは8日午後7時から鳴門ポカリスエットスタジアムで18位の水戸と対戦する。前節、4試合ぶりに完封負けを喫し、連勝が3で止まった徳島にとっては、再び白星を挙げて上昇への勢いを取り戻したいところ。4月の前回対戦で完敗した相手に雪辱し今季初のホーム連勝を飾ろうと、選手たちはハードワークを貫く覚悟だ。
4連勝を逃したチームは連日の猛暑の中でも積極的に声を掛け合いながら練習を続けている。6日に徳島スポーツビレッジで行われた紅白戦では濱田、木村らが、ゴール前に走り込む金宗旻らとパスのタイミングを確認。コンディション調整に努めてきた新加入の金京中は控え組に入り、左サイドで切れのいいドリブルやクロスを披露。ポジション獲得へアピールしていた。
水戸は現在、7勝9分け11敗(勝ち点30)。前半戦は下位に低迷し、6月上旬に柱谷監督が解任された。後を引き継いだ西ケ谷監督の指揮後は4勝5分け1敗と好転しており、ここ7試合は負けなしと勢いがある。速いカウンターを得意とし、馬場は8点、三島は5点とFW陣がゴールを重ねている。3日に新潟から期限付き移籍したU-22日本代表のFW鈴木の起用もあり得る。
徳島としては球際にしっかり寄せてボールを奪い、速い展開を仕掛ける相手の裏をうまく突けるかがポイント。馬場と田中を配する左サイドからの攻撃には警戒が必要で、正確な縦パスを入れる岩尾へのプレスを徹底したい。
8試合ぶりのゴールを狙う津田は「積極的に裏に抜ける動きを徹底し、いい形でボールを受けたい」と闘志をかき立てる。右サイドバックでの先発が予想される橋内は「相手の左サイドからの攻めを粘り強く食い止める」と完封勝利への貢献を誓った。