女子団体で3位になった板野の(左から)藤井、合田、鴻池、山口=東京・全日本弓道連盟中央道場

 弓道のJOCジュニアオリンピックカップ第15回全国中学生大会は18、19の両日、東京の全日本弓道連盟中央道場で行われた。徳島県勢は2連覇を狙う女子の板野(合田小梅、山口沙弥、鴻池菜花、藤井莉子)が16チームによる団体決勝トーナメントに進んだが、準決勝で甲南女子(兵庫)に6―7の一本差で敗れ、3位となった。男子の板野(忠津椋大、明松大樹、漆原仁一郞、濱田和輝)は予選を1位で通過したが、決勝トーナメント1回戦で鬼怒(栃木)に競射の末に敗れた。個人では女子の長井一華(城ノ内)が4位に入賞した。

 高い技術、今大会も証明

 板野女子が2年連続で表彰台に上がった。連覇こそ逃したものの、堂々の3位で全国屈指の高い技術を示した。

 予選は11位と振るわなかったが、決勝トーナメント1、2回戦は12射で9中、11中と相手を寄せ付けず勝利。修正能力の高さを見せた。

 迎えた準決勝の立ち上がりは硬かった。1射目に合田、山口が外し、落ちの鴻池主将も気負いすぎて決められなかった。2射目の最初に2年の合田が「先輩につなげよう」と決めてからは調子を取り戻したが、1本差で及ばなかった。鴻池主将は「あと1本決めていれば競射に持ち込めたのに」と悔しさをあらわにした。

 連覇への重圧は感じていた。それでも3人は「1人が失敗しても他の2人が補おう」を合言葉に一本一本を大事に射る練習を重ねてきた。山口が「みんなでつかんだ3位だと思う」と言うようにチームワークの良さが大舞台で表れた。

 鴻池主将は「悔しさもあるけど、思う存分力を出すことはできた」と最後は笑顔になった。