家内安全などを願う護摩供養=吉野川市山川町の高越寺

 徳島県吉野川市山川町の高越山(1133メートル)山頂にある高越寺で18日夜、恒例の祭事・十八山(じゅうはちやま)大護摩が営まれた。今年から女性の参列が認められ、信者ら約50人が訪れた。

 午後9時すぎ、しめ縄を張って囲んだ結界の中で山伏13人が護摩供養を行った。読経をしながら護摩壇の炎に護摩木をくべ、信者や地元住民が家内安全や諸願成就を祈った。

 十八山は、1300年余り前に高越寺を開いたとされる修験道の祖・役小角(えんのおづぬ)を祭る年中行事。これまでは修行者の心を乱すとして、18日だけ女性の境内立ち入りを禁じていた。

 今年6月に女性の髙埜祐香(たかのゆうこう)住職になり、女人禁制のままだと境内での関連祭事ができないほか、最近の風潮も考慮して解禁した。