J2徳島ヴォルティスは15日午後7時から鳴門ポカリスエットスタジアムで3位の東京Vと対戦する。全42試合のうち3分の2の28試合を終え、15位にとどまる徳島だが後半戦は5勝2敗と白星が先行。5月に引き分けた東京Vに勝利を収めて今季初のホーム3連勝を飾るとともに、勝ち点3を上積みして順位を押し上げたい。
水戸との前節は相手の猛攻に遭いながらも先制した1点を守り切り、2試合ぶりの完封勝利で自信を取り戻した。13日に徳島スポーツビレッジで行った紅白戦では、津田や木村らに加え、前節はベンチを外れた石井やアレックスも攻守で存在感を示し、復調をアピールした。
前日の12日夜には徳島市の阿波踊りに出演。選手が熱のこもった踊りを披露し、桟敷席からの声援にJ1復帰への思いを強くした。
東京Vは現在5連勝中で、14勝7分け7敗(勝ち点49)。前節は一挙6得点で大勝し、J1自動昇格ラインの2位まで2点差に迫った。豊富な運動量を武器に、ハイプレスから仕掛けるショートカウンターは威力十分。中でも南は27試合でリーグ5位の9ゴールと、決定力がある。
徳島としては展開力のあるボランチ2人を自由にさせないようプレスを徹底し、速攻の芽を早めに摘む必要がある。さらに、前掛かりにくる相手の裏をうまく突いて得点機をつくれるかがポイントとなりそうだ。好調を維持している金宗旻は「積極的なプレーで、もっとゴールを量産する」と、ホームで3戦連続の決勝弾を誓う。
水戸戦で開幕戦以来27試合ぶりに出場した冨田は福元らと守備の連係を入念に確認。2試合連続の完封に向け、冨田は「相手はスピードがあり、ボールを持った瞬間に飛び出してくるので、しっかりマークして止めたい」と意気込んだ。