阿南市出身の勢喜遊さん(30)がドラムを務める4人組ロックバンド「King Gnu」にとって初のスタジアムライブツアーが20、21日、大阪市のヤンマースタジアム長居で開かれる。6月3、4日の横浜市・日産スタジアムでの公演と合わせて計4公演を行い、観客収容率100%で声出しも解禁する。

King Gnu(左から)ギター&ボーカル常田大希さん、ベース新井和輝さん、ドラム勢喜遊さん、ボーカル井口理さん

 今回のツアーは「King Gnu Stadium Live Tour 2023 CLOSING CEREMONY」と銘打たれた。

 2020年1月に3枚目アルバム「CEREMONY」をリリースした直後、新型コロナウイルス禍に見舞われた。その影響でアルバムを引っさげた全国ツアー「King Gnu Live Tour 2020 “CEREMONY”」は中止となった。

 その後は、収容率や声出しが制限される中でのライブはあったが、本当の意味でのアルバムツアーをやり遂げられなかった悔しさはくすぶったままだった。

 今回はツアータイトルが示すとおり、不完全燃焼だったアルバム「CEREMONY」を締めくくるツアーとなり、自身初の屋外大型スタジアムでの開催となっている。

 昨年10月に行った念願の東京ドーム初ワンマン公演では、ステージ上に巨大な廃墟を建て、演出として火柱や大量のスモークを駆使したスケールの大きなものとなった。それを上回る収容人数でスタジアムという最大規模の会場で展開するライブでは、どのような演出が待ち受けるのか期待が膨らむ。(植田充輝)