徳島ゆかりのアーティストによるサーキットイベント「若者たち2023―天弓―」が6月4日、徳島市内のライブハウス3会場を巡る形で開かれる。サーキット形式での開催は、新型コロナウイルス禍前の2019年4月以来4年ぶり。総勢16組がライブを繰り広げる。

 

 会場は、いずれも徳島市中心部の「徳島club GRIND HOUSE(クラブ・グラインドハウス)」、「FIGHT CLUB(ファイトクラブ)」、「HOTROD(ホットロッド)」。出演は「白い朝に咲く」や「以津真天(いつまで)」、「もね助」など、20代中心のバンドがそろう。

 「若者たち」は、県内のライブハウスを巡るサーキットイベントとして18年にスタートしたが、コロナ感染拡大の影響で20年はオンライン配信となり、21、22年は徳島市のあわぎんホールでライブを開いた。感染対策が大幅に緩和される中、今回はグラインドハウスの店長・長谷川洋星(ひろし)さんが番外編として個人で主催し、以前の形に戻して遊びの場を提供する。「天弓」は、雨上がりの晴れた空にかかる「虹」の意味がある。

 「白い朝に咲く」のボーカル・河野多恵さんは「出演バンドの年代の幅が見どころです。ただ徳島の若者たちが集まってライブをするというわけではなく、過去、現在、未来に続けていく、続いていくところに根本があると思う。音楽は自分自身であり、魔法のようなものであることを感じてもらえたら」と話す。

 ライブは午後4時から同9時半までの予定。当日券3000円、前売り券2500円で、別途1ドリンク600円。チケットの購入はグラインドハウスのホームページから。(日下彩)