徳島市が徳島駅西側で計画していた新ホールの建設を見直す方針を固めたことが20日、分かった。事業費が高額になり、開館も5年遅れることが理由とみられる。代替地として、市文化センター跡地が挙がっている。
市は5月、新ホールの概算事業費が約141億円(税込み)になるとの見通しを示し、開館時期は当初予定の2023年度から28年度にずれ込むとした。
新ホールを巡っては、遠藤彰良市長が新町西地区再開発事業で予定されていた音楽・芸術ホールの買い取り価格156億円が高過ぎるとして、同事業から撤退。駅西側の新ホール建設を決めたものの、事業費はこれに近い金額となった。
さらに、補償対象物件の移設や埋蔵文化財の発掘調査などで開館が遅れることになり、市議会から計画の実現性を疑問視する意見が相次いだほか、文化団体からは早期整備を求める声が高まっていた。
市は近く庁内組織の中心市街地活性化推進本部会議を開き、見直しについて説明する。