100回目の訪問演奏会に向けて練習に励むハーモニカクラブの会員=北島町中村のサンライフ北島

 北島町のハーモニカ同好会「サンライフ ハーモニカクラブ」が、9月21日に上板町の特別養護老人ホーム・上板あおば苑で100回目の訪問演奏会を開く。これまでに延べ約5800人の前で懐かしい音色を響かせてきた会員は、節目となる演奏会を盛り上げようと練習に励んでいる。

 クラブは2012年4月、北島町生涯学習センター(サンライフ北島)のハーモニカ教室に通っていた60~80代の男女16人で結成。現在は会員12人が月2回、センターで約2時間ほど練習しており、レパートリーは「浜辺の歌」「ちいさい秋みつけた」といった唱歌や童謡など計139曲に上る。

 演奏を指導するクラブ会員の児島昭司さん(75)=同=が「人前で演奏すれば上達も早くなる」と訪問演奏会を提案。13年1月に町内の高齢者施設で初めて演奏会を開いた。

 その後、山室建爾会長(75)=藍住町矢上=が、県北部の高齢者施設を訪ねたり、知人に紹介してもらったりして訪問先を増やしていった。今では板野郡内と徳島、鳴門両市の高齢者施設や障害者施設、徳島刑務所など計40カ所で訪問演奏会を開いている。

 山室会長は「観客から感謝され、会員のやりがいにつながっている。これからも良い演奏をして、元気を届けたい」と意気込んでいる。