J2徳島ヴォルティスは13日午後7時から鳴門ポカリスエットスタジアムで8位の長崎と対戦する。天皇杯を挟んで3週間ぶりに再開するリーグ戦は残り12試合。前節の磐田戦で3試合ぶりの黒星を喫した徳島にとってはプレーオフ出場ラインの6位へ浮上するため何としても勝ち点3を譲れない一戦となる。格下相手とはいえ、2連勝して3回戦進出を決めた天皇杯の勢いを持ち込み、4試合ある9月の初戦を白星でスタートしたい。
天皇杯の1、2回戦ではリーグ戦で控えに回る選手も出場機会を得て攻守にアピールし、日々の練習でもポジション争いが激化している。2回戦でリーグ戦を含めて11試合ぶりに先発した斉藤主将は「チームの雰囲気はよく、いい準備ができている」と好感触をつかんでいる。
長崎は現在、11勝11分け8敗(勝ち点44)。ここ6試合は負けがなく、21失点は首位大宮に次いでリーグ2番目に少ない。チームトップの5得点の李勇載(イヨンジェ)は決定力があり、4点で続く梶川はミドルシュートも狙える。5月初旬の対戦では長崎の激しい寄せに苦しみながらも後半に長谷川悠のゴールで追い付き、1-1で引き分けた。
徳島としては反応よく食い付くMF陣の裏や、3-4-3システムを敷く長崎の3バックの脇のスペースを有効に使って攻め込みたいところ。11日に徳島スポーツビレッジで行われた紅白戦ではサイドからのクロスに津田や長谷川悠らが反応よく走り込むなど外と中との連係を確かめていた。
右サイドでいい動きを見せていた廣瀬智は「相手は前から来るのでしっかり守り、空いたスペースから崩したい」。積極的にシュートを放っていた金宗旻(キムジョンミン)は「相手の裏に走ってボールを受け、必ずチャンスをものにする」と3試合ぶりのゴールへ気合十分だった。