元徳島県日中友好協会長で、徳島市と中国・丹東市が友好都市締結する橋渡し役を務めた森正見(もり・まさみ)さんが20日午前8時7分、すい臓がんのため徳島市の病院で死去した。91歳。自宅は徳島市徳島町城内6の34。葬儀・告別式は22日午後1時から、同市川内町沖島569、川内ベルベ玉鳳院で。喪主は長男の正一(まさかず)氏。
森さんは旧満州(中国東北部)大連市生まれ。建国大学で学び、終戦間際に学徒動員された。18歳で帰国し、徳島市でパン製造業を営んだ。
1972年に日中国交が回復すると、中国からの留学支援や県民の訪問団派遣など民間交流に尽力した。87年には、友好都市の候補地である丹東市を訪問。人脈を生かして相互交流を進め、91年の友好都市締結調印にこぎつけた。