J2で12位の徳島ヴォルティスは23日午後4時から鳴門ポカリスエットスタジアムで16位の横浜FCと対戦する。J1昇格プレーオフ進出を目指し、残り10試合を全勝する覚悟で挑む徳島。前節、讃岐とのダービーマッチを制した勢いそのままに4試合連続負けなしのホーム戦に臨み、今季3度目の連勝を果たして上昇気流に乗りたい。
後半42分、CKからの冨田の今季初ゴールで隣県対決を1-0で制した前節から一夜明けた21日、選手たちは中2日で迎える横浜FC戦に向け、徳島スポーツビレッジで汗を流した。最後まで体を張って完封に貢献した福元が「難しい試合を勝ち切れたことでチームの成長を実感する」と言えば、精度の高いCKで決勝点を引き出した内田は「今度は得意のドリブルで切り込んでシュートを決める」と気合十分に語る。
通算成績は徳島の10勝11分け11敗(勝ち点41)に対し、横浜FCは10勝8分け14敗(同38)。4月のアウェー戦は追い付かれて引き分けた。
横浜FCは堅守から素早いカウンターを仕掛けるが、27得点と49失点はともに今季リーグワースト2位で攻守両面の課題は多い。8連敗した前々節後にルス監督が成績不振などを理由に退き、昨季まで徳島で強化部長を務めた中田仁司強化育成テクニカルダイレクターが引き継いだ。初指揮を執った前節は9位金沢を相手に粘り強く戦い、2-1で競り勝って連敗から脱した。徳島の選手の特長を熟知した指揮官との因縁の対決としても注目される。
徳島としてはプレスを徹底してボールを奪い、両サイドと相手DFの裏のスペースをうまく使って攻め崩せるかが鍵。リーグ8位の7得点と横浜FCの攻撃をけん引する190センチのFW大久保に精度の高いクロスを入れさせないことも重要だ。
23日に30歳の誕生日を迎える石井は「選手間でしっかり声を掛け合って守れている。次も失点しないよう全員で我慢強く戦う」と3戦連続完封を誓った。