J2で11位の徳島ヴォルティスは27日午後4時から鳴門ポカリスエットスタジアムで3位のC大阪と対戦する。ホームでは5試合続けて負けていないものの、ここ2戦は引き分けている徳島が、この一戦で求めるのは勝利のみ。力のある上位を倒し、その勢いを加速させてJ1昇格プレーオフ圏内に順位を押し上げていきたい。
前節の横浜FC戦はスコアレスドローで2試合ぶりに無得点に終わった。しかし、けがをしていた選手が相次いで復帰し、ポジション争いは熱を帯びている。中3日で迎えるC大阪戦に向け、25日は徳島スポーツビレッジで練習を再開。ピッチを狭めて行った11人対11人の実戦形式では先発が予想されるメンバーだけでなく、コンディション不良だったアレックスと藤原、けがをしていた木村もいい動きを見せ、復調をアピールした。
通算成績は徳島の10勝12分け11敗(勝ち点42)に対し、C大阪は16勝10分け7敗(同58点)。6月のアウェー戦は前半24分に許した先制点が重くのしかかり、0-1で競り負けた。
C大阪は速いパス回しから中央突破やサイド攻撃を仕掛け、リーグ2位の52点を挙げている。後半戦の12試合は7勝3分け2敗と勝負強く、ここ6戦は負けがない。7月に加入したエジミウソンは球際に強く、2試合連続得点で勢いに乗る。ボランチの山口、扇原は判断良く前線にパスを入れ、攻撃の起点となる。
ホームで雪辱に燃える徳島としては、激しく食い付く相手ボランチや高い位置を取る両SBの裏のスペースをうまく使いたい。攻撃がスピードアップする前にしっかり寄せて食い止められるかがポイントとなる。
前節も好守備を見せたエステバンは「中盤を制したチームが有利になる。うまい選手が多いが、しっかり奪いにいく」と意気込む。先発組でMF内田と一緒に右サイドに入ったDF広瀬陸は「ウッチー(内田)のドリブルをうまく引き出せるようポジションを取ってサイドから崩したい」と勝利への原動力となることを約束した。