ジュエリー工房アテネが商品化した藍シェルのネックレスやピアス

 宝飾品の制作を手掛けているジュエリー工房Athens(アテネ、北島町)が、貝殻に藍染を施したジュエリー「藍シェル」を商品化した。高級感のあるデザインや普段使いしやすいものなど4シリーズを展開。若い世代に阿波藍をPRし、海外での販売も検討する。

 丸型やハート型などに加工したタカセガイの貝殻を、伝統の天然灰汁(あく)発酵建ての染液に漬けて染色した。シルバーのチェーンやワイヤを組み合わせて制作したネックレス、ブレスレット、ピアスなど計11種類がある。パーツでの販売も行う。

 土井仁代表が、阿波藍の原料となる葉藍や染料・蒅(すくも)の生産量が減っていることから、消費拡大に貢献して生産振興を図ろうと企画した。貝殻のパーツは中国から仕入れ、徳島市国府町の藍染工房に染色を委託している。

 価格は税別1万~5万8000円。直営店「A&C」や、通販サイト「藍瑠屋」などで取り扱っている。問い合わせはA&C<電088(698)7606>。