日本ホッケー協会のU-18(18歳以下)の女子日本代表に阿波西高3年の中村美森(みもり)(18)、男子代表に阿南工高3年の中村健太郎(17)が選ばれた。徳島県の女子選手がユースの日本代表になったのは初めてで、男子は7年ぶり3人目。2人は国際交流試合での活躍を誓っている。
中村美はMFで、素早いドリブルと粘り強い守りが持ち味。和歌山国体では、守備の要としてピンチを防ぐ一方、厳しいマークを突破して相手ゴールを脅かした。
中村健はスピードと巧みなスティックさばきが特長のFW。8月の全国高校総体(インターハイ)1回戦の北海学園札幌戦で2得点するなど活躍した。
U-18日本代表は男女各25人。男子は10高校、女子は13高校の2、3年生で編成し、四国からは中村美と中村健だけ。中村美は、四国・中国・九州地区選考会と岐阜県各務原市であった最終選考会をクリア。インターハイ優秀選手の中村健は地区選考会を免除され、最終選考会で合格した。
中村美は12月7~12日に各務原市で行われる日韓交流戦に出場する。3試合程度が予定されており「レベルの高いチームで、戦い方をしっかり学びたい」と抱負を語る。
中村健は12月に韓国・大邱(テグ)で予定される日韓交流戦と、その後の豪州遠征に参加する。「自分の力はまだまだ。胸を借りるつもりで頑張る」と話した。
徳島県内の高校で女子ホッケー部があるのは阿波西だけ。男子は本年度、富岡西が部員不足でチーム編成ができず、県総体に出場したのは阿南工だけだった。競技人口が極端に少ないだけに、県ホッケー協会の泉泰由理事長は「2人の代表入りが、底辺拡大につながってほしい」と期待している。