記者会見で笑顔を見せる幸長(左から2人目)=四国大

記者会見で笑顔を見せる幸長(左から2人目)=四国大

 陸上男子の円盤投げと砲丸投げで日本ジュニア(20歳未満)記録を持つ生光学園高3年の幸長慎一選手(18)が来春、四国大に進学することが14日、発表された。生活科学部に在籍してデザインなどを学びながら近くの生光学園高を拠点に競技を続ける。同大で記者会見した幸長選手は「これまで通りの練習環境の中で、2020年の東京五輪出場を目指したい」と力強く抱負を述べた。

 会見には四国大の松重和美学長や生光学園高の市原清理事長・校長らも同席。幸長選手は進路について「強い選手が集まる関東の大学も考えた」と明かした上で「練習環境になじめるかなどの不安もあり、徳島なら信頼できるコーチ陣や仲間がいる。一緒に頑張りたいと思った」と説明した。

 幸長選手は今夏の全国高校総体砲丸投げでジュニア日本新の18メートル21をマークし、円盤投げとの2冠を獲得。和歌山国体の少年男子円盤投げも56メートル46のジュニア日本新記録で制した。東京五輪を目指す県関係選手に徳島県が助成する「育成選手」にも選ばれている。

 四国大の松重学長は「五輪の有力候補を地元で育てることに意義がある。徳島陸協とも連携し地域を挙げて支えたい」と話した。