「藍を通じてネパールとのつながりを生み、お互いに暮らしや取り組みを1つずつ学んでいきたい」。佐條好輝さん(44)、静花さん(27)夫妻は神山町の山の中で暮らし、藍の栽培から藍染まで取り組みながら、ネパールで藍を育てる活動を進めている。居宅や農園を小さな藍の村を意味する「Little Indigo village」と名付け、自然が近くにあるネパールの暮らしを自ら実践。衣食住を中心とした山の中での暮らしを大切にし、興味がある人らの訪問も受け入れ、ネパールの魅力を伝えている。
2人ともネパールの暮らしや食に魅了された。徳島市出身の好輝さんは、知人を通してネパールに藍を植えるプロジェクト「AIueO 藍植えよう。」を知り、協力するように頼まれて16年、現地の村の様子を見るため訪れた。「AIueO」は、15年に起きたネパール大震災の被災地支援へ、徳島県内外の有志が…
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