和歌山県で3日間行われた第15回全国障害者スポーツ大会(日本障がい者スポーツ協会など主催)最終日の26日、徳島県勢は陸上で金メダル1個を獲得した。今大会の県勢は金9個、銀4個、銅8個で、前回大会に並ぶ計21個のメダルを取る活躍を見せた。
右脚に障害のある徳島市南庄町5の後藤美香さん(45)は、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場であった陸上ソフトボール投げ(脳原性まひ)で5メートル71センチを記録し、1位に輝いた。
生後間もなく脳腫瘍を患い、約25年前に体力づくりをしようと陸上を始めた。競技時の気温は約16度と肌寒く、1投目は思うように投げられなかったが「仲間が後押ししてくれた」と、県選手団の声援を力に2投目で記録を伸ばした。
後藤さんは25日の陸上100メートルに続いて今大会2個目の金メダル。山口県であった第11回大会でも100メートルとソフトボール投げで金メダルを取っており「今回もメダルを2個取れてうれしい」と笑顔だった。
競技終了後、同競技場で閉会式があった。徳島県選手団の選手や役員ら45人は互いの健闘をたたえ合い、3日間の熱戦に幕を下ろした。県選手団は27日に帰県する。
来年の第16回大会は岩手県で開催される。