全国有数の遠洋マグロ漁の基地として知られる三崎港(神奈川県三浦市)の発展に貢献した徳島県南部の漁業者の子孫が、先人の功績を後世に伝える活動を始めている。三崎港の歴史をまとめた1957(昭和32)年の日本地理学会例会報告によると、昭和初期から戦後にかけて海部郡や那賀郡(現阿南市)の漁業者が集団移住して港の礎を築いたとされ、三浦市の徳島県人会は最盛期に100人を超えた。世代を経て徳島との関係が希薄になったため、過去の資料をまとめて顕彰する。