瀬戸内寂聴さんの言葉が並ぶパネル展=徳島市のそごう徳島店

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(96)の文章を集めたパネル展「瀬戸内寂聴 言葉でたどる95年」が22日、徳島市のそごう徳島店で始まった。入場無料。30日まで。

 瀬戸内さんの著作の中から、離婚や出家など人生の岐路での覚悟をつづった文章15編を紹介。出家のため自慢の黒髪を切った際には「私は私の黒髪の供養のためにも、もっともっと戦闘的に生き、自分でも許せる小説を書きつづけなければならない」と決意表明している。

 直筆の書や、川端康成ら文豪からの書簡3通も展示されている。

 鳴門市撫養町の主婦中山奈美さん(50)は「今は楽しく過ごしているようにみえる寂聴さんだが、険しい人生を歩んできたことがよく分かった」と話した。

 25日午後2時から瀬戸内さんの秘書瀬尾まなほさんのトークショーとサイン会がある。