ラグビーの第95回全国高校大会徳島県大会最終日は、21日午後2時5分から徳島市球技場で、つるぎ-城北の決勝が行われる。第1シードつるぎが勝てば現校名としては初優勝となり、全国大会(12月27日開幕・花園ラグビー場)出場は旧貞光工・旧美馬商工時代を含め3年ぶり24度目。第3シード城北なら2年ぶり5度目の栄冠に輝き、花園行きは2年ぶり4度目となる。15人制では今季の県内公式戦で負けなしのつるぎが総合力でリードしているが、城北は持ち前の粘り強さを発揮して最少失点に抑え、勝機を見いだしたい。

 つるぎはFWとバックスが一体となって素早い攻撃を見せる。守りも堅く、準決勝では前年覇者の徳島科技を無得点に抑えた。FWの平均体重は昨年を2・2キロ上回る85キロ。プロップ曽我部は体幹が強く、ナンバー8佐藤は精神的支柱。バックス陣は飛弾や遠藤の脚力が光り、FB中井は巧みなステップを見せる。

 準々決勝と準決勝で終盤に逆転した城北はスタミナと集中力が持ち味。FWは平均体重75キロと小柄な上、準々決勝で負傷したフッカー川崎を欠くが、都築陽、諒の兄弟が1列目で踏ん張る。準々決勝で逆転トライを挙げ、準決勝では巧みなキックで勝ち越しトライを引き出した吉田主将の出来が鍵を握る。

 今季の対戦成績を見ると、県選手権ではつるぎが31-10で圧倒し、12人制の県総体はつるぎの29-24。7人制の全国大会県予選では城北が38-21で制している。FW戦で主導権を握ることが予想されるつるぎの優位は動かないが、城北が粘り強い守りからうまくバックスに展開できれば互角の戦いになりそうだ。