J1復帰を目指す徳島ヴォルティスの指揮を託された長島新監督(左)と岸田社長=徳島スポーツビレッジ

 J2徳島ヴォルティスの新監督に決まった長島裕明氏(48)が27日、板野町の徳島スポーツビレッジで記者会見を行い、「現時点での集大成としてこれまでの経験を生かし、J1自動昇格(2位以内)を目指す」と力強く決意を語った。ヘッドコーチからの昇格で、小林伸二監督(55)と築いてきた粘り強い守備をベースにした戦いを継承しながら、より積極的にゴールを狙うサッカーへ発展させることを掲げた。

 冒頭、岸田一宏社長が長島氏の起用理由を説明。コーチとして山形、FC東京、徳島の3クラブでJ1昇格に貢献した実績などを挙げ「再びJ1昇格にチャレンジできる体制づくりに向け、総合的に判断した」と話した。岡田明彦強化部長は「小林監督のサッカーの『継承』がキーワードで、長島氏は問題点や改善点を共有している。しかし、これまでと全く同じではなく、積み上げてきたものにさらに磨きを掛けてもらう。チームを飛躍、成長させていける人材」と述べた。

 スーツ姿で会見場に現れた長島氏は「身が引き締まる思い」と第一声。緊張した面持ちで初の監督就任への心境を口にし「今季の14位という結果を真摯(しんし)に受け止め、自動昇格を目指して準備する」と語った。

 今季リーグで4番目に少なかった得点力については「選手のコンビネーションを改善してシュートを増やし、決定機の回数を増やす」と課題を挙げた。目指すサッカーについては「小林監督が大切にしてきた粘り強さや攻守の切り替えの速さ、アグレッシブさを攻守にわたって発展させる。その中でゲームの状況によって戦い方や流れを判断できる選手を育てる」と意気込んだ。

 新たな選手獲得のプランについては「自分の立場では何も言えない。今いる選手は決して悪くなく、力を伸ばしていきたい」と答えるにとどまった。