徳島県内各地で阿波踊りが催された9~16日に県内観光施設21カ所の人出は26万4385人と、前年同期(28万5465人)を7・4%下回ったことが23日、県の調べで分かった。県は天候に恵まれなかったことや徳島市の阿波踊りの集客が伸び悩んだことが影響したと分析している。

 人出が増えたのは8施設。3月にリニューアルオープンした大鳴門橋架橋記念館「エディ」(鳴門市)は渦の道とのセット券の売れ行きが良く、前年比22・6%増の7291人。文化の森総合公園(徳島市)は特別展「100万回生きたねこ~佐野洋子の世界展」が人気を博し、7・2%増となった。昨年11月に展示替えした海洋自然博物館マリンジャム(海陽町)も13・4%伸びた。

 客足が減ったのは13施設。酷暑が続いた上に雨が降った日もあり、屋外施設で落ち込みが目立った。とくしま動物園北島建設の森(徳島市)で32・7%、眉山ロープウェイ(徳島市)で20・7%、あすたむらんど徳島(板野町)で20・5%それぞれ減った。

 地域別では、県東部の施設が8・5%減と最も大きく落ち込んだ。県西部でも5・9%減となった一方、県南部では3・3%増だった。

 県は昨年まで徳島市の阿波踊り期間中(12~15日)の人出を調べていたが、鳴門市の阿波踊りが開幕する9日から三好市池田町で閉幕する16日までに調査期間を見直した。