前回は最優秀選手(MVP)に輝いた大西をはじめ、レース経験が豊富な男子の一般勢がチームを引っ張り、前年より順位を一つ上げて4位に入った。充実した一般勢に加え、今回は女子の戦力が大きくアップしており、19年ぶりのメダルを狙う。
大東大からプレス工業に入社して2年目の大西は、11月の東日本実業団対抗駅伝1区で9位に入り、存在感を見せた。力強い走りは健在で、大黒柱として主要区間で「貯金」を稼ぎそうだ。
このほかの一般勢も層は厚い。福島太は12日に5000メートル14分29秒の自己ベストをマークしたばかり。弟の福島空も14分台の力を持つ。中原主将は精神的支柱で、森下はアップダウンに強い。
高校生は和歌山国体の少年男子B3000メートルで7位に入った井内を筆頭に、今川、大平、高田が調子を上げている。8人中、7人が初出場と経験が浅い中学生の踏ん張りが、3位内に入賞できるかどうかの鍵となる。
女子は前回、体調不良や故障などで力を出せなかった長田、荒川、田中が好調で、12位からの巻き返しを誓う。県中学駅伝で4位に入った小松島の杉谷萌、濱ら中学生にも有望選手が数多く、好走が期待できる。