【写真上】20位台を狙って最後の調整に余念がない徳島科技男子=徳島市陸上競技場【写真下】30位台を目指し練習に励む鳴門女子=鳴門大塚スポーツパーク第2陸上競技場

【写真上】20位台を狙って最後の調整に余念がない徳島科技男子=徳島市陸上競技場【写真下】30位台を目指し練習に励む鳴門女子=鳴門大塚スポーツパーク第2陸上競技場

 駅伝の男子第66回、女子第27回全国高校大会は20日、京都市の西京極陸上競技場を発着点とするコース(男子=7区間42・195キロ、女子=5区間21・0975キロ)で行われる。京都開催50回目を記念し、男女とも都道府県代表47校に地区代表11校、開催地枠1校を加えた計59校が参加。徳島県からは、男子の徳島科技(徳島東工、徳島工時代含め2年連続23度目)が20位台を目指し、女子は鳴門(4年連続13度目)が30位台を目標に力走を誓う。レースは午前10時20分に女子、午後0時半に男子の順でスタートする。


 ◎徳島科技、1・3・4区に主力投入

 男子 昨年、都大路を走った3年生5人が主力。うち4人が今季5000メートル14分台のベストタイムをマークするなど総合力は昨年を上回る。「20位台後半、少なくとも30位台」を目標にレースに挑む。

 梅本監督が勝負どころとにらむのが1、3、4区。好発進したい1区は5000メートル県ランキング1位の岩佐が2年連続で起用される。堅実な走りが持ち味の2年高田が2区をつないだ後、同2位の三馬が3区、同3位の大竹が4区と主力を投入。後半は5区に1年井原、6区に復調した熊井康、アンカーは粘りのある熊井現の順が濃厚だ。

 準優勝した11月の四国大会後、徹底的に走り込んで走力の底上げを図った。三馬主将は「序盤に好位置につければ順位を落とさない力はある。2時間8分台を目指す」と意気込みを語った。

 全国情勢は、前回覇者の世羅(広島)が優位に立つ。留学生のカマイシが走らなかった予選会で2時間3分26秒と驚異的な記録を出した。新迫ら昨年出場した選手が5人残る。続くのは学法石川(福島)か。遠藤ら5000メートル13分台の2人を擁し、総合力が高い。須磨学園(兵庫)、佐久長聖(長野)も有力だ。

 ◎鳴門、序盤で好位置確保狙う

 女子 県予選の優勝タイムは1時間11分29秒と、ここ4年で最高。平常心で臨めば好走が期待できる。

 11、12月に京都コースを2度試走し感触をつかんだ。鍵となる1区は3000メートル9分38秒とチーム一の記録を持つ2年川口の起用が固まった。競り合いに強い和田を2区に配し、序盤に好位置を確保する構えだ。

 3区は遠藤、4区は青野を起用。ともに2年生だが持ち前の粘りで順位を守りたい。アンカーは県予選で1区を務めた浜主将が積極的な攻めの走りで締めくくる。

 四国大会後、ペース走の距離を延ばしてスタミナ、スピードを強化。選手のコンディションも上がっている。浜主将は「練習で積み上げた力を信じ、自信を持って臨みたい」と闘志を燃やす。

 女子は混戦が予想される。2連覇を狙う大阪薫英女学院は予選会のタイムは伸びなかったが、3000メートルの平均タイムではトップに立つ。高松望、智の姉妹、嵯峨山と実力者がそろった。予選会のタイムトップの岡崎学園(愛知)は優勝経験のある豊川(愛知)を破っての初出場。主力が復調しつつある常磐(群馬)、山梨学院大付、世羅にも勝機はある。