全日本ユース選手権に向け練習に励む徳島ヴォルティスジュニアユースの藤原(右から2人目)ら=徳島市の大塚製薬グラウンド

全日本ユース選手権に向け練習に励む徳島ヴォルティスジュニアユースの藤原(右から2人目)ら=徳島市の大塚製薬グラウンド

 サッカーの高円宮杯第27回全日本ユースU-15(15歳以下)選手権が19日、9地区の代表32チームが参加して茨城県で開幕する。3年連続出場の徳島ヴォルティスジュニアユース(JY)は、今夏の日本クラブユース選手権での16強を上回ろうと闘志を燃やしている。

 注目されるのが4-2-3-1システムのトップ下に入る藤原。8月の広島国際ユース大会に出場したU-16日本代表に中学生で唯一選ばれ、12月にはU-15代表候補キャンプに参加した。「フィジカルや決定力の差を痛感した」と振り返り、日の丸を付けて国際試合に出場した経験をチームに還元するつもりだ。

 前線からプレスをかけ、ボールを奪うと素早く切り替えて攻め込むのがスタイル。藤原がドリブル突破からチャンスメークし、得点力の高い岩佐、玉川らFW陣がゴールを狙う。藪内監督は「藤原に頼らず全員が攻守でまとまってきた」と手応えを感じている。

 2年ぶりに出場した8月の日本クラブユース選手権では予選リーグを2位通過し、決勝トーナメント2回戦で京都サンガに敗れたものの、初の16強入り。2年続けて1回戦で敗れている全日本ユースへの自信となった。

 トーナメント戦で争う今大会の1回戦の相手はアビスパ福岡。今夏は2-2で引き分けた。藤原は「攻撃力は高いが、最後までハードワークすれば勝機は十分にある。得点を決めたい」と、まずは9年ぶりの16強へ貢献を誓う。