子どもの事故防止に向けた啓発絵本「ヒヤリ・ハットマン」

 徳島県は、子どもの事故を防ぐための啓発絵本「ヒヤリ・ハットマン」を作った。絵本を通して、子どもが誤飲や高所からの転落など日常生活に潜む危険を学ぶことができる。3千部作成し、県内の図書館や幼稚園、保育所、小児科医院など約1100カ所に配布した。

 絵本は縦23・7センチ、横20・5センチのカラー刷り32ページ。小学校入学前の男児が妖精ヒヤリ・ハットマンと一緒に、ベランダの柵や遊具からの転落、洗濯機への閉じ込め、水辺の事故といった身の回りの危険を見つけていく内容になっている。

 県が消費者庁の消費者行政新未来創造オフィスと共同で進める「子どもの事故防止プロジェクト」の一環で作成。阿南市見能林町ふちうの絵本作家、羽尻利門さん(37)が創作した。

 県のホームページで絵本の電子データを公開している。県消費生活創造室は「家庭や保育所などでの読み聞かせに活用してほしい」と呼び掛けている。