水平線上に昇る太陽。「だるま朝日」となり、見物客を魅了した=1日午前7時10分、徳島市の小松海岸

水平線上に昇る太陽。「だるま朝日」となり、見物客を魅了した=1日午前7時10分、徳島市の小松海岸

 徳島県内各地で1日朝、大勢の人が初日の出を見物し、御来光の厳かな美しさに酔った。

 徳島市川内町旭野の小松海岸では約千人が見守った。午前7時すぎ、気温と海水温の温度差で光が屈折して二つの太陽がつながったように見える「だるま朝日」が姿を現すと、見物客から拍手が湧き起こった。

 同市方上町合ノ町、会社員森泰之さん(40)は「だるま朝日が見えるなんて思ってもみなかった。今年も良い一年になりそう」と喜んでいた。

 剣山(1955メートル)の頂上付近では、約90人の登山者が氷点下10度の厳しい寒さの中で日の出を待った。山々の上に横たわる雲から太陽が顔をのぞかせると「すごい」「きれい」などと歓声が上がった。

 徳島市北田宮2、団体役員柳澤充さん(64)は「一年の幸せを願うのも忘れ、太陽の光と雲が織りなす情景に見とれた」と話した。