つるぎ町無形民俗文化財に指定されている「天の岩戸神楽」が1日、同町貞光の松尾神社に奉納された。約500人の初詣客が見守る中、優美な舞で新年を祝った。
神楽は、天の岩戸に隠れた天照(あまてらす)大神(おおみかみ)を神々が歌や踊りで外に誘い出すという神話に基づく伝統行事。住民でつくる「天岩戸神楽保存会」の会員が面を着けて神々に扮(ふん)し、サカキや扇を手に、おはやしに合わせて踊った。
毎年訪れている村上絵里香さん(23)=同町貞光大須賀、三好市職員=は「神楽を見ると新しい一年が始まったと気持ちが引き締まる。今後もできる限り続けてほしい」と話していた。
境内では、温かいそばやお神酒が振る舞われた。