徳島県内の神社や寺は1、2の両日、大勢の初詣客でにぎわった。家族連れらは、健康や学力向上、世の中の平穏など、さまざまな願いを込めて手を合わせた。
大麻比古神社(鳴門市大麻町板東)では1日午前0時、年明けを告げる大太鼓が鳴り響いた。境内はお守りを買い求めたり、おみくじを引いたりする人であふれた。
2日間で昨年より約2万人多い約20万人が参拝した。阿南高専1年の宮城詠都君(16)=徳島市佐古三番町=は「今年は勉強に力を入れたい。昨年よりいい成績が残せるように祈った」と話した。
四国霊場23番札所・薬王寺(美波町奥河内)では、参拝客が42段の男厄坂と33段の女厄坂の石段にさい銭を置いて厄払いをしながら境内へ。拡声器で参拝客を誘導する警察官「TKポリス」は、軽妙な語り口で事故防止などを呼び掛けた。
昨年を3万7千人上回る14万3千人が参拝。家族6人で北島町から訪れた岩野妃奈さん(14)=北島中2年=は「バレー部の練習に打ち込み、中学総体でベスト4を目指したい」と意欲をみせた。
箸蔵寺(三好市池田町州津)には昨年より約3千人多い約1万1千人が訪れ、境内に向かうロープウエーは終日ほぼ満員。家族4人で来た徳島市上八万町上中筋の会社員元木和幸さん(44)は「次男が小学生になる。友達をたくさんつくって元気に育ってほしい」と期待を込めた。
忌部神社(徳島市二軒屋町2)の2日間の参拝客は、例年並みの約2万人だった。