鳴門市立図書館は4日、職員のお薦め本が入った「福袋」の貸し出しを始めた。袋を開けるまで中身が分からない趣向で、普段手に取らないジャンルや作家の本との出合いを楽しんでもらおうと初めて企画した。
福袋は一般向けと児童向け合わせて約70セットを用意。不用になった絵本のカバーなどで作った袋の中に、同館司書が選んだ本が1~3冊入っている。
ジャンルは文芸書から絵本、児童書、脳トレ本、自己啓発本などバリエーションに富む。袋には「毎日豊かに生きたい方向き・人生訓」「猫好きの方向き・写真集」などとキーワードが書かれていて、来館者が興味深そうに手に取っていた。
貸し出しは先着順で、福袋がなくなり次第終了する。司書主任の卯木香織さん(34)は「新しい発見があり、図書館の利用が増えるきっかけになればうれしい」と話している。