就学前の子どもに遊び場を提供し、育児相談を受け付ける那賀町地域子育て支援センター(同町阿井)の2015年4~12月の利用者が3012人と、前年同期592人の5倍以上に増えている。15年4月に移転してスペースが約6倍になり活用法が広がるとともに、開館日数や時間を拡大し利便性が向上したのが要因。
センターは月~金曜の午前9時~午後5時に開館。登録すれば無料で利用できる。職員2人が常駐し、しつけなどの育児相談も行っている。
08年度のオープンから14年度まで同町和食郷のわじきこども園内の1室(60平方メートル)で運営されていたが、15年4月に同園に統合された、あい幼稚園の跡地に移転。リズム室やプレイルームなど5室(計414平方メートル)と、遊具を備えた園庭(530平方メートル)を設けた。
イベントは月1、2回のペースだったが、ほぼ連日開いている。専門家を招いての子育て講座や親子料理教室、ミニ遠足、保護者が講師を務めるソーイング教室など多彩で、保護者同士の交流の場にもなっており喜ばれている。
また、開所日を週3日から5日に増やし、開館時間も3時間延長した。
2歳の長男滉太ちゃんと月に15日ほど利用している棟近綾さん(38)=同町延野=は「施設が広くなり、イベントも増えたので楽しく通っている。たくさんのママさんと知り合え、育児のことを話し合えるのがうれしい」と言う。
湯浅康子所長は「子育てを楽しみ、悩みがあれば、職員や保護者同士で気軽に相談して解消できるような雰囲気づくりに力を入れていきたい」と話している。