弁当製造販売のさわ(徳島市)が、木頭ゆずの皮と種から、パンの生地や料理用ソースなどに活用するペーストを開発した。廃棄部分を有効利用し、木頭ゆずの利用価値や知名度を向上させるのが目的。業務用や家庭向けに2016年中の販売を目指している。
さわは、ユズ加工品を手掛ける柚冬庵(那賀町)からユズの搾りかすを購入。皮と種を飽和蒸気調理機で高圧処理した後、ミキサーにかけてペーストに仕上げる。通常の細断による製造に比べ、粒が細かく滑らかに仕上がるのが特長だ。ペースト入りの菓子も販売に向けて試作を進めている。
国内販売だけでなく、輸出も計画しており、3月に幕張メッセ(千葉市)である国際食品・飲料展「FOODEXJAPAN2016」に出品するほか、4月にシンガポールで行われる日本貿易振興機構(ジェトロ)主催の展示会に参加する。これらの反応を踏まえた上で具体的な販売計画を立てることにしている。