2015年12月の神山町議選を巡る公選法違反事件で町議5人(同法違反罪で公判中)が議員辞職したことに伴う町議補選(欠員5)が28日、告示される。新人6人が出馬する構えで、1人超の選挙戦が確実な情勢となっている。

 立候補予定者は神領地区(6月1日時点の有権者数1368人)と阿川地区(516人)が各2人、下分地区(879人)と広野地区(1259人)が各1人で、いずれも無所属。

 上分地区(416人)では出馬や候補者の擁立を模索する動きがあったが、不調に終わったようだ。鬼籠野地区(567人)も出馬に向けた動きは見られない。

 各陣営はポスターの発注や掲示する人手の確保、選挙カーの手配などの準備を進めている。選挙戦を通じて町議会への信頼回復策を示すことができるか、注目される。

 ただ、選挙違反摘発後とあって、告示直前になっても多くの立候補予定者に目立った動きはない。定数(10)の半数を決める異例の補欠選挙にもかかわらず、ムードは低調だ。

 立候補の届け出は28日午前8時半から午後5時まで町役場で受け付ける。投開票は9月2日。

 6月1日時点の有権者数は5005人(男2336人、女2669人)。