バスケットボールの第94回天皇杯・第85回皇后杯全日本選手権の県予選を兼ねた第65回徳島県総合選手権最終日は26日、松茂町総合体育館で男女の準決勝と決勝が行われ、男子は徳島クラブが5年連続22度目、女子はJOINが18年連続18度目の優勝を果たした。
男子の徳島クラブは第2クオーターに速攻やカットインで得点を重ね、藍住クラブに78―69で快勝。女子のJOINは第4クオーターに3点シュートなどで突き放し、73―62で城南高を下した。
優勝チームは中四国、九州の各県代表が出場する1次ラウンド西日本大会(9月15~17日・山口県周南市)に出場。2回戦が初戦となる徳島クラブは熊本-鹿児島の勝者、JOINは1回戦で熊本と対戦する。
リズム良く攻撃(徳島クラブ)
徳島クラブが危なげなく王座を守った。出だしこそリードを許したものの、第1クオーター終了間際に逆転すると、その後は多彩な攻めで得点を重ねた。市橋、井上、多田らのカットインで相手の守備を崩し、平石、松本らが次々とシュートを決めた。
「リバウンドを収め、走ることを心掛けた」と平石主将が話す通り、ゴール下の攻防を制しリズム良く攻めた。ガードの18歳井上は「悪い流れの時間帯もあったが、自分たちの得意の形を出せた」と話す。次のラウンドに向け、井上は「フィジカル、技術とも高い相手ばかり。しっかり対応できるようミスをなくしていく」と力を込めた。
堅守で貫禄示す(JOIN)
粘り強い守りで城南高の挑戦を退けたJOIN。暑さに加え、準決勝、決勝と勢いのある高校生との対戦に8人で臨む不安もあったが、全員が最後まで走り切り、連覇を18に伸ばした。
全体練習がほとんどできない影響もあり、パスミスなどでリードを許す場面も。それでも「焦りはなかった。点を取るところで取れた」とガードの西主将。徐々に連係にスムーズさが戻ると、内外からの得点で貫禄を示した。ただシュートの精度やリバウンドに課題も残っただけに、決勝でチーム最多の20得点した多田は「次に備え、基本的なことをコツコツとやっていく」と表情を引き締めた。