バングラデシュ・ナラヤンガンジ市との友好都市提携を目指していた鳴門市の企業経営者らが、「徳島日本バングラデシュ友好協会」を設立した。経済、文化などの分野で交流を深め、提携実現への機運盛り上げを図る。設立記念の祝賀会を27日午後5時から、うずしお会館(鳴門市撫養町南浜)で開く。
友好協会は、現地で操業するアパレルメーカー丸久(同市撫養町)の平石公宣(きみのぶ)社長や、富田製薬(同市瀬戸町)の富田純弘社長ら有志5人が4月に設立した。鳴門商工会議所の中岸(ちゅうがん)敏昭会頭が会長を務める。
市内外の企業・行政関係者ら60人以上が入会予定で、講演会や相互訪問などを通じて互いの理解を深める。両国間では初の友好都市となり、ビジネスチャンス拡大や文化交流促進につなげる。
駐日バングラデシュ大使館(東京)によると、ナラヤンガンジ市は首都ダッカの南東16キロに位置し、人口295万人。衣料品製造など6千以上の工場があり、経済成長が続く。
2009年にバングラデシュに進出した丸久の平石社長が橋渡し役となり、15年には同国舞踊団が徳島市の阿波踊りに参加するなどの官民交流を図ってきた。今年1月には中岸会長らがナラヤンガンジ市を訪れ、市長と友好提携へ向けた話し合いを行っている。
27日の祝賀会では、現地の日本企業向けコンサルタント会社のモムタズ・ブイヤン会長が講演。駐日大使館の参事官らが祝辞を述べる。中岸会長は「友好都市提携へ機運を盛り上げるため、多くの人に参加してほしい」と呼び掛けている。
祝賀会は会費5千円(飲食代含む)。協会への入会は、企業が1万円、個人は無料。問い合わせは鳴門商議所内の事務局<電088(685)3748>。