【上】改修を終えた本堂とご開帳される本尊の薬師如来像【下】門前市が開かれる平等寺。かつてのにぎわい復活に期待がかかる=いずれも阿南市新野町

 阿南市新野町の四国霊場22番札所・平等寺で16日、約50年ぶりに初会式(はつえしき)が営まれる。修繕していた本堂の落慶法要に合わせて行われることになった。大規模な稚児行列が85年ぶりに復活するとともに、門前市が開かれるなど、仏教になじみのない人でも楽しめる内容となっている。

 初会式は年初に本尊にお経を上げる法要。昨年6月から行っていた、壁の塗り替えなど本堂の修繕が終わったのを機に、落慶法要を兼ねて「再興第1回平等寺本尊初会式」と銘打ち催す。

 午前9時半、3~8歳児64人が新野公民館を出発し、寺まで練り歩く稚児行列で幕開け。10時半から法要が営まれる。

 本堂では、普段は非公開の本尊薬師如来像がご開帳される。遍路に詳しい徳島文理大講師モートン常慈さんの講演や、落語家桂七福さんの寄席、地元の人形浄瑠璃・中村園太夫座(岡花座)による三番叟(さんばそう)の奉納、餅投げ、綱引きもある。

 地元中心に市内外から40の個人・店舗が参加する門前市「あらたの・はくすいマルシェ」も開かれる。地元産の食材を使ったシイタケカレーやイノシシ鍋をはじめ、手作りアクセサリー、サーフボードなどが販売される。

 平等寺では1965年ごろを最後に、初会式が行われなくなっていた。谷口真梁(しんりょう)副住職(36)が、大勢の稚児や参拝客であふれかえった昭和初期の初会式の写真を見て感動。かつてのにぎわいを復活させようと計画した。

 初会式、門前市とも来年以降も続ける予定で、谷口副住職は「昔の初会式の楽しさを再現し、地域を盛り上げたい」と話している。問い合わせは平等寺<電0884(36)3522>。