医療の情報連携をテーマにしたシンポジウム(徳島糖尿病克服ネットワーク協議会主催)が9日、徳島市の徳島大学蔵本キャンパス長井記念ホールであり、県内の医療関係者ら約100人が情報通信技術(ICT)の活用策について理解を深めた。
基調講演では、総務省情報流通高度化推進室の吉田宏平室長が、医療分野にICTを活用する意義や国内外の先進事例について解説した。「健診や病歴などのデータを各医療機関で共有したり、患者がスマートフォンなどで自らの診療データを見て健康管理に役立てたりできる環境整備が今後重要になる」と述べた。
吉田室長や医師ら4人によるパネル討論もあり、「診療データを収集する際に患者の同意をどのように取っていくかが今後の課題だ」などの意見が出された。