メール110番の通報画面

 1月10日は「110番の日」。徳島県警が聴覚障害者や言葉が不自由な人からの緊急通報の受け皿として2001年から運用している「メール110番」を利用した通報が、年間数件から10件ほどにとどまっている。県警は、聴覚障害者らへの周知が十分に進んでいないことが主な要因とみて、専用サイトのアドレスをあらかじめ携帯電話に登録しておくよう呼び掛けている。

 メール110番は、携帯電話から緊急通報サイトにアクセスして110番する仕組み。▽事件か事故か▽現場の住所▽発生時間-などを入力して送信する。県警本部の通信指令室で受信すると着信ブザーが鳴ってランプが点灯する。

 その後も事案に応じて犯人の特徴など、通信指令室から次々と送られてくる質問に回答していく。携帯電話に衛星利用測位システム(GPS)機能があれば瞬時に現在位置を伝えることが可能で、現場で撮影した写真も送信できる。

 01年の導入時には一方的に通報内容を打ち込んで送信するだけだったが、07年に通信指令室からの質問に応じていく対話式のシステムに一新した。

 通信指令課によると、例年の通報件数(いたずらなどを除く)は5~10件で、15年は13件。10年には102件の通報があったものの、このうち73件は駐車違反などに関する苦情で、ほとんどが同じ人物から寄せられていた。

 県警は緊急時に円滑に通報してもらえるよう、8日に徳島市の徳島聴覚支援学校で教室を開くなど、聴覚障害者が利用する施設を訪ねて周知を図っている。

 メール110番のアドレスはhttp://toku110.jp/