美馬市脇町のうだつの町並みにある市指定文化財「吉田家住宅」で10日、華道展「うだつをいける~和美共感」(市観光協会など主催)が始まった。2月21日まで。市観光大使の假屋崎省吾さんが趣向を凝らして生けた52作品を展示している。近くの脇町劇場オデオン座では、假屋崎さんが即興で花を生けるデモンストレーションもあった。
江戸時代の藍商屋敷のたたずまいを伝える同住宅をギャラリーに見立て、部屋や縁側に飾った。クロマツ、ナンテンなどの木々やシンビジウムをあしらい、赤や金の扇を飾り付けるなど、ユニークな作品の数々が百花繚乱(りょうらん)の世界を醸し出している。
同市脇町西大谷の看護師長岡ミヨ子さん(54)は「自然の風合いを生かして流れるように生けられており、バランスが素晴らしい」と話した。
オデオン座でのデモンストレーションでは、假屋崎さんが軽快なトークを交えながら、バラ、チューリップ、ミツマタなどを大谷焼のつぼに生けると、観客から大きな拍手が起きた。