阿波市市場町大俣の八幡神社で10日、江戸時代中期から続く神事「御的射(おまと)」があり、矢で的を射抜いて五穀豊穣や無病息災を願った。
烏帽子と裃をまとった地元の小中学生ら6人が弓を引く「射手子」を担当。境内に設けられた的場に並び、悪霊や災いに見立てた的を目掛け、次々に矢を放った。見事に的中すると、約100人の見物客から大きな歓声や拍手が起きた。
初めて弓を引いた森本拳成君(8)=市場小2年=は「当てることができてうれしい。地域の人が健康に1年を過ごせるよう思いを込めた」と話した。
児童が神社周辺を回って家内安全を祈る辻神楽もあった。