徳島インディゴソックスは27日、JAバンク徳島スタジアムで香川に0―2で敗れ、連勝は3で止まった。後期17試合で完封負けは2度目。通算成績は12勝3敗2分で、優勝マジックは8のままとなった。
◆徳島―香川4回戦(徳島3勝1敗、302人)
香川010 000 010-2
徳島000 000 000-0
【勝】 高原5試合1勝2敗
【S】原田32試合1勝2敗16S
【敗】鎌田13試合3勝2敗1S
▽本塁打=白方3号<1>(香)
[評]徳島は投打がかみ合わなかった。先発鎌田は二回に先制を許したものの、七回途中まで9安打1失点と粘りの投球を見せ、リリーフ陣も1失点で踏ん張った。しかし、打線が香川の先発高原の緩急を付けた投球にタイミングが合わず、三回の1死二塁、七回の無死一、二塁の同点機をつぶした。2点を追う九回には、福田とジェフンの安打で反撃したが後続がなかった。
徳島・石井監督 緩急を付けられ、打者は投げる球全部に飛びついてしまった感じ。先発の鎌田はもっと直球の力強さをアピールしてもらいたい。連敗は避けるようにする。
香川・西田監督 高原に尽きる。粘り強い徳島打線を相手に5、6点は覚悟していた。主力のけがでチーム状態は苦しいが、チャンピオンシップでしっかり戦えるよう準備する。
投手陣の粘りに打線応えられず
徳島の六回の守り。先発鎌田が2死三塁のピンチを招いた。追加点を与えると試合が決まりかねない局面で石井監督がマウンドに向かった。「強気でいけ」。指揮官の言葉に発奮した右腕は四球を出しながらも後続を断ち、勝利への望みをつないだ。
エースの気迫に応えるかのように、その裏の攻撃で瀬口、ジェフンがこの試合初の連打を放った。続く三国には送りバントのサイン。しかし初球を失敗し強攻策に変えたものの、空振り三振に倒れ同点機をつぶした。
踏ん張った投手陣を援護できず完封負け。とはいえ、選手の表情にはまだ余裕がある。前期最下位からの巻き返しを図るため、6、7月のリーグ戦中断期間は大半を走り込みに費やし、下半身強化で打力アップを図った。投の柱、鎌田も「打たれすぎたのは反省点だが、安定感は出ている」と手応えを口にする。
後期優勝マジックは8で足踏みしたが、優勝を視野に捉えての戦いに変わりはない。三国は「打線の状態は悪くない。次は打ち勝つ」と次戦への決意を語った。