徳島市が石井さんに照明デザインを依頼した市中心部の現在の夜景

 徳島市は、徳島駅から眉山にかけての中心市街地で、LEDを活用して夜間の景観を整備する。パリと東京を拠点に活躍する照明デザイナーの石井リーサ明理(あかり)さんにデザインを依頼しており、水都の夜景を新たな魅力に加える。

 景観整備は、原秀樹市長が昨年12月に示した政策再構築の成案の中に、中心市街地の再生策の一つとして、川の駅の整備などとともに盛り込まれている。

 LED照明のライトアップや街路灯などで市街地を彩る構想で、石井さんは既に現地視察を終えた。市は、石井さんのデザインを踏まえ、地元商店主らでつくる検討委員会の意見を聞いた上で、2016年度に具体的な計画をまとめる。

 石井さんは、東京タワーのライトアップで知られる世界的照明デザイナー石井幹子さんの長女。フランス北東部の美術館ポンピドーセンター・メッスや東京の歌舞伎座などの照明デザインを手掛けた実績があり、都市照明の分野でも活躍している。市が「LEDの街ならではの魅力を生み出したい」と依頼した。

 石井さんは「徳島は海も山も川もあって、日照時間も長く、文字通り風『光』明媚(めいび)というのが第一印象。青色LED発祥の地であることも、夜景で表現できればと考えている」と話している。

 費用は日亜化学工業(阿南市)からの寄付金などを積み立てた「LEDが魅せるまち・とくしま事業推進基金」(15年度末残高見込み約4億8千万円)を活用する。