従軍カメラマンの小柳が撮影した出撃前の義烈空挺隊(平和祈念展示資料館提供)

 徳島県遺族会は15~31日、県護国神社(徳島市雑賀町東開)にある県戦没者記念館「あしたへ」の開館1周年を記念し、従軍カメラマン小柳次一(福岡県出身、1907~94年)の写真を紹介する特別展を同館で開く。出撃する兵士の表情を捉えた写真が並び、遺族会は「今年は戦後71年。節目の年に限らず戦争の悲惨さを伝え続けたい」と来館を呼び掛けている。

 小柳は陸軍省報道部の従軍カメラマンとして38年から約8年間、兵士に密着。敗戦が濃厚となった45年5月には、熊本県の陸軍飛行場から沖縄県に向けて出撃する義烈空挺(くうてい)隊を取材した。

 展示するのは同隊を撮影した約20点。平和祈念展示資料館(東京)から提供を受けた。出撃を前に水で乾杯したり、故郷に向かって一礼したりする隊員の姿を切り取っている。軍関係者に作戦を説明する様子や遺書を書く姿も収められている。

 このほか、小柳と同隊を取り上げたドキュメンタリー番組の上映もある。

 遺族会の第十道広事務局長(58)は「生々しい戦場の真実が従軍カメラマンの視点で伝わってくる。若い世代にも足を運んでほしい」と話す。

 特別展は午前9時~午後4時半(土日祝日は午前10時から)。入館無料。