チアシム小児童に学用品を手渡す県勤労者福祉ネットワーク職員=カンボジア・シアヌークビル州(同ネットワーク提供)

 2014年にカンボジア南部のチアシム小学校に体育館を建設する支援活動に加わった徳島県勤労者福祉ネットワークが、鉛筆やノートなどの学用品千点余りを同校に贈った。学用品の不足で子どもたちが思うように勉強できないという要望に応え、会員事業所から学用品を募った。

 ネットワークによると、贈ったのは鉛筆800本、ノート200冊、定規46本、消しゴム58個と鍵盤ハーモニカの中古品18個。藤原学理事や職員ら8人が15年12月10日に現地に出向き、チェイン・パーツ校長に手渡した。

 ノートや鉛筆などを受け取った児童らは大喜び。ネットワークの職員は早速、鍵盤ハーモニカの演奏の仕方を手ほどきするなどして児童らと交流した。

 ネットワークによると、カンボジアは1990年代前半までの内戦の影響で、今も貧富の差が激しい。約千人が通うチアシム小でも学用品を買えない児童が目立つという。

 14年4月にあった体育館の落成式で、出席していたネットワーク関係者に校長が学用品の提供を依頼。ネットワークが会報を通じて会員事業所に協力を求めたところ、約30事業所が応じた。

 体育館建設事業は、五輪女子マラソンメダリストの有森裕子さんが代表理事の認定NPO法人ハート・オブ・ゴールド(岡山市)が進めた。ネットワークは会員事業所からの寄付で、総工費250万円のうち100万円を負担。カンボジアの小学校に体育館ができるのは初めてだった。

 ネットワークの久積育郎理事長は「今後もカンボジアの教育環境整備に向けた支援をしていきたい」と話している。