国史跡・郡里廃寺跡(美馬市美馬町)の発掘調査で出土した瓦などを、47年ぶりに里帰り展示する「お帰り故郷へ 奈良国立博物館所蔵の郡里廃寺跡出土品たち」(市教委主催)が17日から、同市美馬町寺ノ下の市寺町防災交流センターで開かれる。2月21日まで。

 1967年と68年に県教委、奈良国立博物館などが行った発掘調査で出土し、現在は同博物館が所蔵する遺物約60点のうち約30点を展示。寺院の軒先を飾った軒丸瓦=写真上=や軒平瓦=同下、ヘラで模様を描いた丸瓦、動物をかたどった破片、硯など、白鳳期(7~8世紀)の様式を伝える考古資料が並ぶ。期間中に一部展示替えがある。

 このほか調査時の記録図面、作業風景を収めた写真や映像フィルム、調査日誌といった貴重な資料も合わせて紹介する。

 郡里廃寺跡は、白鳳期に建立された県内最古級の寺院跡約2万4千平方メートル。金堂と塔の基壇跡のほか、塀や土塁で区画された寺域が確認され、76年に国史跡に指定された。展覧会は廃寺跡の整備機運を盛り上げようと、奈良国立博物館の協力を得て企画した。

 初日の午前9時半から、奈良芸術短期大の前園実知雄教授(郡里廃寺跡整備検討委員会委員)の記念講演、同11時から郡里廃寺跡で現地説明会がある。

 月・木曜休館。入館無料。問い合わせは市教委<電0883(52)8011>。